翻訳会社と文化の違い

外国にいった事が無い方は、その国の事を映像や文献でしか知る事が出来ないはずです。

しかし、「百聞は一見に如かず」という言葉がある程ですので、いくら調べた所で、実際に足を運んでみなければわからない事もあるでしょう。

その為、翻訳会社などでは、社員旅行も兼ねて翻訳する機会が多い国などに出向く事もあるのです。

日本において電車とは、お馴染みの電車を想像してしまう事でしょうが、英語では、「Train」には、列車という意味も含まれています。

ですから、「田舎町を電車が走っている」と安易に翻訳してしまってはならないのです。

田舎町を電車が走っている風景は想像しにくいでしょうが、列車ならば想像しやすいでしょうし、海外の田舎町では、貨物用の列車に人を載せる様な場所もあると言うので、これこそが、「百聞は一見に如かず」と言えますし、実際に体験してみないとリアルな文章はかけないでしょう。

だからと言って、翻訳するたびに、扱う題材の土地に出向けという訳ではありませんが、翻訳家たるもの、日本から出た事がありませんと言うのでは、余りにも格好はつきません。

翻訳家と知識の深さ

よく小説家と翻訳家が比べられているのを見かけますが、個人的には言語に対する知識の深さは翻訳家の方が持っていなければいけないと思っています。

小説家はゼロから文章を作り上げなければならないので、こと創造する事には長けているのでしょうが、自分の知らない言葉や表現は使いません。

しかし、翻訳家というのは、既存の文章を翻訳しなければならないので、自分が知らない表現や単語が出て来る事は多々あるでしょう。

ですが、そこで知らないからといって翻訳しない訳にはいきませんし、適当に翻訳してもいけません。

翻訳会社や翻訳家は、金銭と引き換えに翻訳しているのであって、いわばその道のプロであります。

その、プロ達が辞書を片手に翻訳している格好など、なんとも不格好なものです。

知らない知識を調べる事は素晴らしいですが、理想としてはどの様な文章であっても直訳するのには調べなくても出来るようになり、微妙なニュアンスを変化させるために、辞書などを活用出来る様になれば一人前といって良いかもしれません。